新築やリフォームの要となるTOTOのユニットバスの受注停止により、不安な状況が続いています。
TOTOのユニットバスの受注停止はいつまで続くのだろうと情報を探している方向けに、最新の状況をまとめました。
本記事では、TOTOのユニットバスがいつまで受注停止となる見込みなのか、背景にある理由や、納期遅れによる影響を詳しく解説します。
さらに、LIXILなど他メーカーの動向や、今すぐできる具体的な対策もまとめていきます。家づくりのトラブル回避のための情報としてご活用いただけます。
TOTOユニットバスの受注停止はいつまで?現在の状況と再開の目処
TOTOのユニットバスは、原材料の調達不安により一時的な受注停止となっていましたが、現在は段階的な再開に向けた動きが進んでいることがわかっています。
【最新情報】TOTOユニットバス受注停止の対象商品と期間
今回の受注停止は、4月13日から開始されました。対象は、戸建て向け・マンション向けを問わず、TOTO製のユニットバスおよび浴室関連の新規受注です。
- 受注停止期間: 4月13日 〜 4月19日まで(新規受付分)
- 対象商品: ユニットバス全般(サザナ、シンラ、マンションリモデルバスルーム等)
- その他の設備: トイレやキッチンなど、浴室関連以外の商品は原則として通常通りの受注が継続されています。
生産ライン自体は止まっていないため、すでに製造が進んでいる分については出荷が続いていますが、新しく注文を入れることが一時的にできない状態となっています。
TOTOユニットバス受注再開はいつになる?
最新の発表では、4月20日より順次、受注が再開される方針です。
※注意すべきは20日にすべてが元通りになるわけではないという点です。
- 段階的な再開: 商品の種類やグレードによって、受注再開のタイミングが前後する可能性があります。
- 納期の長期化: 受注停止期間中に溜まった注文が一気に処理されるため、通常よりも手元に届くまでの期間(納期)が延びることは避けられません。
- 不安定な供給: 原材料の調達先を広げるなどの対策が進められていますが、中東情勢の影響が続けば、再び供給が不安定になるリスクも含んでいます。
すでに発注済み・契約済みのユニットバスはどうなる?
すでに契約を済ませている場合」の影響についてまとめました。
- 納期回答済みの場合: メーカーから施工会社へ「〇月〇日に出荷します」という回答が既に出ている案件は、原則として予定通り出荷されます。過度な心配は不要ですが、念のため担当者へ予定通りの進行か確認しておくと安心です。
- 納期回答がまだの場合: 契約自体は済んでいても、メーカー側で受理・確定(納期回答)がされていない案件は、今回の受注停止や再開後の混雑の影響を受け、工期が後ろ倒しになる可能性があります。
TOTOが受注停止になったのはなぜ?理由・背景
中東情勢等による「ナフサ不足」とサプライチェーンの乱れ
今回の受注停止の根本的な原因は、原油から作られるナフサという物質の不足です。
- 中東情勢とホルムズ海峡: 日本はナフサの原料となる原油の8割以上を中東からの輸入に頼っています。中東情勢が緊迫化し、タンカーが行き交う「ホルムズ海峡」の通航が制限されるリスクが高まったことで、供給の乱れ(サプライチェーンの寸断)が起きました。
- 備蓄の少なさ: 日本国内におけるナフサの備蓄量は約20日分しかないと言われており、輸入が滞るとすぐに国内の製造業全体にダメージが直撃してしまう構造があります。
接着剤や浴槽コーティング材(有機溶剤)の調達困難
なぜナフサが不足するとユニットバスが作れなくなるのか、お風呂の製造に欠かせない「有機溶剤(接着剤など)」が作れなくなるためです。
- 壁や天井が作れない: ユニットバスのオシャレな木目調などの壁は、ベースとなる鋼板(鉄板)にデザインフィルムを専用の接着剤で貼り付けて作られます。この接着剤がナフサ不足で作れません。
- 浴槽のコーティングができない: 人気の人工大理石浴槽なども、表面を保護するコーティング材にナフサ由来の溶剤が使われています。
つまり、部材が不足したまま無理に製造しようとすると、デザインのないただの灰色の鉄板の箱になってしまい、製品としてお客様に出荷することができないのです。
トイレなど、他設備への影響は?
TOTOといえばトイレですが、トイレをはじめとする他の設備への影響はどうなのでしょうか。
- 便器本体は影響なし: トイレの便器そのものは「陶器(焼き物)」であるため、ナフサ不足の直接的な影響は受けておらず、製造・受注は継続されています。
- 壁パネル等には影響あり: トイレ空間の壁や天井のパネル(トイレユニット)にはユニットバスと同じ接着剤が使われるため、一部で影響が出ています。
- 他メーカーへの波及リスク: これはTOTOだけの問題ではなく、LIXILなど大手住宅設備メーカー全体が同様の懸念を抱えており、業界全体で供給不足の波及リスクが高まっています。
受注停止が新築・リフォームに与える影響
お風呂が入らないことによる工期の遅れ・引き渡し延期リスク
家づくりの工程において、ユニットバスは比較的早い段階(骨組みができた直後)に設置されます。
お風呂が入らないと、その周りの壁を作る大工工事や、壁紙を貼る内装工事へと進むことができません。結果として、お風呂の納期遅れ=家全体の引き渡しが数週間から数ヶ月遅れるという事態に直面します。
- 新築の場合: 工程全体がストップし、予定していた引越し日に新居が完成しないリスクが高まります。
- リフォームの場合: 工事期間が延長されることで、お風呂が使えない期間が長引くだけでなく、住みながらの工事のストレスや、後述する仮住まい費用の増大に直結します。
住宅ローン減税や補助金申請の期限への影響
引き渡しが遅れることで、資金計画にも大きな狂いが生じる危険性があります。
特に注意すべきは「期限」が設けられている制度です。
- 住宅ローン減税の適用外リスク: 住宅ローン減税を受けるには「引き渡しから6ヶ月以内の入居」など厳格な期限があります。工期遅れによりこの要件を満たせなくなると、数十万円単位の税金控除を受けられなくなる恐れがあります。
- 補助金の期限切れ: 国や自治体の補助金(子育てエコホーム支援事業など)は、予算上限や申請の締め切りが明確に決まっています。完成・引き渡しが遅れることで申請に間に合わず、もらえるはずの補助金が不採択になるリスクがあります。
- 住宅ローンの実行遅れ: 「フラット35」などを利用している場合、建物が完成しないと融資(ローンの支払い)が実行されません。その間、一時的に借りる「つなぎローン」の期間が延び、利息負担が膨らんでしまいます。
仮住まいの延長費用など、施主が抱える負担
工期が1〜2ヶ月遅れた場合、施主が個人的に負担しなければならない費用は決して少なくありません。以下は、遅延によって発生しうる追加費用の目安です。
【引き渡しが1〜2ヶ月遅延した場合の負担目安】
| 負担項目 | 目安費用 | 備考・詳細 |
| 仮住まいの家賃 | 約10万〜20万円 | アパートの更新料や、マンスリーマンションの延長費用 |
| 引越し費用(2回分) | 約10万〜20万円 | 一旦仮住まいへ荷物を移す費用(3人家族を想定) |
| つなぎローン利息 | 約10万〜30万円 | ローン実行が遅れることによる利息の増加 |
| ローン減税等の損失 | 数十万円〜 | 期限切れで適用外になった場合の機会損失 |
TOTO以外のLIXILや他社の状況は?
LIXIL(リクシル)のユニットバスの供給状況
住宅設備業界でTOTOと双璧をなすLIXILですが、こちらも非常に厳しい状況に直面しています。
- 注文の殺到(ドミノ倒し現象): TOTOのお風呂を発注できなかった全国のハウスメーカーや工務店が、一斉にLIXILに注文を切り替えたため、通常の数倍もの注文が殺到しています。
- 納期の「未定」化: 4月14日以降の新規受注分に関しては、いつ納品できるか分からない「納期未定」という回答が出されています。
- さらなる悪化のリスク: LIXIL自身も樹脂部品やアルミの調達に苦戦しており、状況次第ではTOTOと同様に「受注停止」に踏み切る可能性も示唆されています。
タカラスタンダードやパナソニックなど他メーカーの動向
その他の主要メーカーも、それぞれ対応に追われています。現在の状況を一覧表で整理しました。
【他主要メーカーのユニットバス供給状況(4月中旬時点)】
| メーカー名 | 現在の供給状況 | 備考・今後の見通し |
| パナソニック | 納期未定 | 高級ライン「Lクラス」などで納期未定。ナフサ不足と注文集中が原因。 |
| タカラスタンダード | 制限なし(注視必要) | 現時点では通常通り。ただし他社からの乗り換え急増で品薄リスク大。 |
| クリナップ・ハウステック | 供給条件を調整中 | 今後、受注制限や納期遅延が発生する可能性が極めて高い状況。 |
家づくりを止めない!今、施主ができる3つの対策
施工会社(ハウスメーカー・工務店)へ最新の納期を確認する
施工会社へ至急連絡を取るのがベストです。
メーカーの公式発表だけでなく、施工会社が取引している「問屋(卸売業者)」を通じたリアルタイムの在庫・納期情報が最も正確です。
- 確認すべきポイント: 4月20日以降のTOTO受注再開枠に入っているか・LIXILに切り替えた場合、納期未定の対象になるかをピンポイントで確認します。
- 期限を設ける: 状況を調べて、〇日までに代替案を提案してほしいと、必ず期限付きで依頼することが解決スピードを上げるコツです。
他社メーカー製品への変更(代替)を検討する
TOTOにこだわらず、他社メーカーへ仕様を変更することも有効な手段です。特に、影響が少ないメーカーを優先的に検討しましょう。
【代替メーカーの現状と価格目安(1216サイズ想定)】
| メーカー名 | 現在の供給状況 | 価格目安 | 備考・特徴 |
| タカラスタンダード | 供給継続中 | 60万〜120万円 | ホーロー素材のためナフサ不足の影響が薄く、大本命の代替先。 |
| ハウステック | 一部在庫あり | 50万〜100万円 | 状況は調整中ですが、タイミング次第で在庫を確保できる可能性あり。 |
| クリナップ | 条件調整中 | 70万〜130万円 | 供給制限が発生する可能性が高いため、早急な確認が必要。 |
在庫品や展示品落ちを狙う選択肢
サイズやデザインのこだわりを捨て、「とにかく早くお風呂を入れること」を最優先にするなら、ショールームの展示品やモデルチェンジ前の旧型在庫を狙う裏技があります。
- メリット: 通常の50〜80%オフという破格で手に入り、早ければ即日から1週間程度で納品可能です。
- デメリット: サイズが限定的(1216サイズなど)であり、展示中の細かな傷があることを承諾する必要があります。
- 探し方: 施工会社を通じて、TOTOやLIXILの直営アウトレット倉庫の在庫を紹介してもらい、現物を確認して即日契約するスピード感が求められます。
まとめ
TOTOのユニットバス受注停止は、原材料不足という避けられない背景によって引き起こされました。
現状は4月20日から少しずつ再開するという情報がわかっています。
すでに契約がお済みの方は、担当の施工会社へ納期回答の有無を速やかに確認してください。
万が一、工期に遅れが生じる場合は、LIXILやタカラスタンダードなど他社メーカーへの変更、あるいは展示品落ちを狙うなど、複数の選択肢を比較検討して対策を講じることが重要です。
各メーカーの供給状況は日々刻々と変化しています。古い情報に惑わされず、公式サイトが発表する最新情報や、現場のプロであるハウスメーカー・工務店の声に耳を傾けて情報収集を行いましょう。

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