WBCで度々みられる光景として、
外野手の選手が、ポケットからカードケースのようなものを取り出し、メモのようなものを見ている様子がありますよね。
あれは何を見ているのだろうと気になるファンや視聴者も大勢いるのではないかと思います。
結論から申し上げると、「相手打者のデータの確認」をしています。
NPBにはこのようなルールはありませんが、今回はMLBルールのため、
侍ジャパンは外野手でこのルールを実践しているといった状況だったようです。
今回は、このカードケースのメモについて解説していきたいと思います。
【WBC】外野手が守備で出すカードケースはなに?
外野手がポケットから出して見ているのは、
・守備(ポジショニング)カード
・守備メモ
と呼ばれる、打者ごとの守備位置指示が書かれたカードです。
何が書いてあるカード?
この守備カードには何が書いているのか気になるところですが、
おおまかに、相手打者ごとの打球傾向(引っ張りが多い、逆方向が多い、フライが多いなど)が書かれており、
それに基づいた、自分の基本位置からの立ち位置指示(「2歩右・3歩前」などのように歩数で指示)が書かれており、守備位置の調整を行っています。
場面によって変える守備シフトにも適用されています(カウント、ランナー状況などで前進・後退する目安)。
カードの中身のイメージ
記事やMLBの慣例からすると、だいたいこんな情報がコンパクトに書かれています。
- 打者ごとの名前・打順・打席(右/左)。
- 打球傾向のざっくり分類(引っ張り多め・センター返し多め・逆方向多め、ゴロ型かフライ型かなど)。
- 基本守備位置からの移動指示
- 例:
- 「鈴木 右:+3右 +2後」=定位置から右に3歩・後ろに2歩。
- 「山田 左:−2左 −1前」=左に2歩、前に1歩(記号はチームで統一)。
- 例:
- 場面別の簡単メモ(2ストライク時は1歩前、ランナー三塁ではバックホーム意識など)。
※実際の紙面は、縦に打者名を並べて、横に「右/左」「外野◯◯歩」みたいな短いメモが並ぶ“早見表”のようなレイアウトになっていることが多いです。
どうやって歩数を決めている?
基準となる「定位置」をまず決めたうえで、データ担当が各打者への最適位置を数値化し、「定位置からの歩数」で表しています。
侍ジャパンでは、ライブBPの段階でカードを見ながら実際に歩いて位置を確認し、自分の歩幅でどれくらい動くかを身体で覚えていました。
なぜWBCでも使われているのか
近年のMLBでは、解析部門が作った守備シフト用のメモやカードを野手が携帯するのが一般的になっており、その文化が代表チームにも持ち込まれています。
WBCのような短期決戦では、相手打者の詳細なデータを即座に反映することで、一球ごとに最適な守備位置を取る狙いがあります。
見えるシーンのイメージ
守備についた外野手が打者が打席に入るタイミングや打者交代のタイミングでポケットから紙(または小さなカード)を出し、
一瞬確認してから数歩動いている場面は、この守備カードを見てポジショニングを調整しているところです。
【WBC】外野手が守備で出すカードケースのルール
現時点で、WBCやプロ野球の公式ルールに、
外野手が守備カード(カードケース)を使うことを禁止・制限するような明文化された規則はありません。
公式ルール上どう扱われているか
公認野球規則やWBC独自ルールは、球数制限・延長戦・ピッチクロック・牽制制限などが中心で、守備位置指示用のカードや紙についての項目は特に記載されていません。
そのため、守備カードは「選手が携帯してよい用具・資料」の一種として、問題なく運用されています。
実務上の前提・マナー的な範囲
明文化はされていませんが、実務的にはだいたい次のような前提の範囲で使われています。
- 試合の進行を不必要に遅らせないこと(カードを見るのに極端に時間をかけない)。
- 審判や相手チームを妨害するような大きさ・形状のものを身につけないこと(視界を遮る板状の物などはNGになりうる)。
- 電子的な機器は別枠ルール(PitchComのような送受信機は仕様が細かく定められている)があるが、普通の紙やカードはその対象外。
【WBC】外野手が守備で出すカードケースの使用タイミング
打者ごとの「ポジショニング」確認
最も多いタイミングは、打者が入れ替わる際です。 カードには相手打者の傾向(スプレーチャート)が記載されており、以下のデータをもとに数歩単位で位置を変えます。
- 打球方向の傾向: 「この打者は追い込まれると右方向に流す」「初球は引っ張る傾向がある」などのデータ。
- 打球の強さ: 外野の頭を越されるリスクがあるか、前への打球が多いか。
カウントや状況の変化に応じた修正
イニングの途中でも、状況が変わればカードを確認することがあります。
- カウント別: 2ストライクに追い込んだ際、打者がコンタクト重視のスイングに切り替えることを想定し、守備位置を数メートル移動させる。
- 走者の有無: タッチアップを阻止するために少し前に出る(バックホーム優先)、あるいは長打を警戒して深く守るかの判断材料にします。
投手(球種)との連動
自チームの投手が次に何を投げるか、またはどのような投球スタイルかに合わせます。
- 球速のある投手が内角を攻めるなら「振り遅れの逆方向」を警戒する、といったチームの守備シフト(戦略)を再確認します。
まとめ
WBCで外野手が確認しているカードケースのメモは、
守備カードといい、
・相手打者の打球方向
・カウントに応じた守備位置
・塁上にランナーがいる際の守備位置
といった様々な場面での打者のデータをもとに守備を調整できるものとなっています。
これは、ポジショニングの記憶ミスなどがないよう適宜見ている状況だったのだと思われます。


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